にいがた市民文学
- Aiko Umeda
- 2021年12月13日
- 読了時間: 2分
第24回にいがた市民文学の短歌部門にて文学賞(最高賞)をいただきました。身に余る光栄です。ありがとうございます。
受賞作品のタイトルは「きざし」。生まれたばかりの恋心が、寄せては返しながらしだいに色濃くなっていく様を、いくつかのシチュエーションの中で描き出せたのかなと思っています。きざしとは、この上なく不安定で繊細で、愛しい局面です。
さて、各部門の受賞者を代表し、登壇してスピーチをするという貴重な機会もいただきました。人前で話すのが苦手なので、登壇する5秒前まで脳内があたふたしておりましたが、伝えたかった感謝の気持ちは何とか伝えることができました。少しでも伝わったと良いのですが…
(受賞のことば)
「私にとって創作は大掃除のようなものです。それは、心の中に渦巻く感情を整理して丁寧に名前をつけていくプロセスであり、上手に片付けられなかった過去を、時には懐かしく、時には恥ずかしくなったりもしながら、一つ一つ終わらせていくプロセスです。だから、終わってしまえば、もう満足なんです。
このたび文学賞を受賞し、自分の作品を多くの方に読んでいただける機会を得たことを、大変うれしく思っています。そして、会場にいらっしゃる皆様のような創作仲間が同じ新潟で暮らしていることを大変心強く感じています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました」
短歌以外にも、小説・詩・俳句・川柳・児童文学・随筆・コントなど、言葉の表現を愛する県民による多くの物語が載った作品集『にいがた市民文学』。もしよろしければお手にとってご覧ください! 素敵な「マスクの蝶々」の表紙が目印です。

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